講演内容
2000 年代を迎え、世界はスペースビジネスの成長期を迎えたと言われる。
我が国においても宇宙産業拡大への期待が高まっており、有力なスペースベンチャーも台頭してきている。
本大会では、第一線のスペースベンチャーの経営者にビジョンやビジネスモデルについて語って頂き、宇宙ビジネスの魅力や成功の条件を共に探っていく。
Space Entrepreneurship
… 来るべき宇宙ビジネスの広がりと可能性
講演日時
2019 年 12 月 1 日 [日] 11:00 – 18:00
[ 早稲田大学 小野記念講堂 にて開催 ]
プログラムと講演映像
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13:10-14:10
講演 1「 世界の宇宙ビジネスの現状と将来 … JAXA のビジョン 」
岩本 裕之 宇宙航空研究開発機構 ( JAXA ) 新事業促進部長
14:15-15:15
講演 2「 ispace の挑戦 … 宇宙に人類の生活圏を作る 」
袴田 武史 株式会社 ispace 創業者 兼 代表取締役
15:30-16:30
講演 3「 スペースデブリ除去ビジネスと起業家精神 」
岡田 光信 アストロスケール 創業者 兼 CEO
16:30-17:50
パネルディスカッション「 宇宙ビジネスのビジネスモデルを考える 」
パネリスト
岩本 裕之
岡田 光信
袴田 武史
モデレータ
白坂 成功
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授
株式会社 Synspective ファウンダー 兼 取締役
登壇者 プロフィール
岩本 裕之
宇宙航空研究開発機構 ( JAXA ) 新事業促進部長
1991 年、慶應義塾大学経済学部卒業、同年、宇宙開発事業団 ( NASDA ) 入社。宇宙ステーションの民間利用推進、H-II ロケットの民間移管、パリ駐在、宇宙産業競争力強化、宇宙技術のスピンオフなどを担当、また、小型衛星のロケット相乗り制度の実現に尽力。
その後、(財) 日本宇宙少年団事務局長、産業連携センター新産業グループ長、衛星利用推進センターミッション企画室長、ワシントン駐在員事務所長を経て、2018 年 7 月より現職。
宇宙の営業マンとして、民間企業と宇宙ビジネスを共創する「宇宙イノベーションパートナーシップ ( J-SPARC ) 」制度や宇宙利用拡大・産業振興施策を推進している。
岡田 光信
アストロスケール 創業者 兼 CEO
1973 年生まれ。兵庫県出身。東京大学農学部卒業。米国パデュー大学クラナート MBA 修了。 スペースデブリ ( 宇宙ゴミ ) の観測・除去、軌道上サービスに取り組む世界初の民間企業、Astroscale Holdings Inc. ( アストロスケール ) 創業者 兼 CEO。英国王立航空協会フェロー ( FRAeS )、国際宇宙連盟 ( IAF ) 委員、世界経済フォーラム ( ダボス会議 ) 宇宙評議会共同議長等を兼務。
大蔵省 ( 現・財務省 ) 主計局勤務後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営コンサルティングに従事。後に IT 会社ターボリナックス社をはじめ SUGAO PTE. LTD. 等、IT 業界で 10 年以上、グローバル経営者として日本、中国、インド、シンガポール等で活躍。
高校一年時に、NASA の宇宙飛行士訓練プログラムに参加し、「 宇宙は君達の活躍するところ 」という手書きのメッセージを毛利衛宇宙飛行士からもらう。以来、宇宙への想いを胸に創業に至った。現在も日本を拠点に世界を飛び回る。
米国パデュー大学の 150 周年祭典では、卒業生起業家として「 Burton D. Morgan Entrepreneurship Award 」を受賞した他、Forbes JAPAN が選ぶ「 日本の起業家ランキング 2019 」 第 1 位 等、数々を受賞。また、アストロスケール社の事業モデルは、ハーバード・ビジネス・スクールの教材として二回選出されている。著書「 愚直に、考え抜く。 」
袴田 武史
株式会社 ispace 創業者 兼 代表取締役
子供の頃に観たスターウォーズに魅了され、宇宙開発を志す。ジョージア工科大学で修士号 ( 航空宇宙工学 ) を取得。大学院時代は次世代航空宇宙システムの概念設計に携わる。その当時、Ansari XPRIZE により民間有人宇宙飛行が成功し、民間での新しい宇宙開発時代の到来を感じる。民間での宇宙開発では、経営者が必須になると考え、大学院卒業後、外資系経営コンサルティングファーム勤務。プロジェクトリーダーとして幅広い業種のクライアントにコスト戦略および実行を中心にコンサルティングサービスを提供。2010 年より民間月面探査レース Google Lunar XPRIZE に参加する日本チーム「 ハクト 」を率いた。同時に、運営母体の組織を株式会社 ispace に変更。現在は史上初の民間月面探査プログラム「 HAKUTO-R 」を主導している。
白坂 成功
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授
株式会社 Synspective ファウンダー 兼 取締役
東京大学大学院修士課程修了 ( 航空宇宙工学 )、慶應義塾大学後期博士課程修了 ( システムエンジニアリング学 )。大学院修了後、三菱電機にて 15 年間、宇宙開発に従事。「 こうのとり 」などの開発に参画。技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論などの研究に取り組む。2008 年 4 月より慶應義塾大学大学院 SDM 研究科非常勤准教授。2010 年より同准教授、2017 年より同教授。2015 年 12 月から 2019 年 3 月まで内閣府革新的研究開発推進プログラム ( ImPACT ) のプログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ ( SAR ) 衛星を開発。