21世紀の原油は”データ”である、と言われて久しい。既に2000年代も四半世紀が経とうとしている。2000年代に大きく台頭したテックジャイアント企業群は”データ”を正に”マネー”として取り扱い、もはや誰も制することができないほど巨大化した。しかしながら一方で、それらの動きを牽制する、あるいは規制する動きも世界中で見ることができる。
今改めて、産業界だけでなく我々の社会全体にとって、”データ”にまつわる視座を考える必要があるのではないだろうか。
本学会では様々な観点から、”データ”を取り巻く環境だけでなく一般的に流布されている”データ”に関する言説、そして出現しつつある新しい動向について、その視座を俯瞰し、”データ”に関する現在の視座の整理を試みる。
大会委員長 日本ビジネスモデル学会プリンシパル
株式会社黒鳥社代表取締役
名古屋商科大学ビジネススクール 兼 明治大学ビジネススクール講師
土屋 繼
講演日時
2023年12月3日(日)13:00 – 17:00
会場
早稲田大学 小野記念講堂
プログラムと講演映像
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13:00 – 13:10
開会挨拶 大会委員長 土屋 繼
日本ビジネスモデル学会 プリンシパル
株式会社黒鳥社代表取締役
名古屋商科大学ビジネススクール 兼 明治大学ビジネススクール講師
13:10 – 13:50
基調講演「データ活用において必要な3つの視点:データエコシステムの中で生き残るために」
渡部 俊也
東京大学 未来ビジョン研究センター 副センター長
教授
執行役・副学長
工学系研究技術経営戦略学専攻 教授(兼務)
13:50 – 14:40
対談1 「データサイエンティストは必要か?:ビジネス最前線におけるデータ活用の実態と課題」
渋谷 直正 東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 戦略・プラットフォーム部門 データマーケティングユニット担当部長
永田 ゆかり データビズラボ株式会社 代表取締役
14:40 – 15:00
休憩
15:00 – 15:50
対談2 「行政でデータは使えるのか?:行政分野におけるデータ活用フロンティア」
西垣 淳子 石川県副知事 / CDO
北村 慎也 株式会社QUICK ナレッジコンテンツ本部シニアマネジャー
15:50 – 16:40
対談3「データ活用で小売に未来はあるのか?:リテールでのデータ活用の現在はどこか?」
鈴木 茂二郎 株式会社unerry 取締役副社長
二階堂 京介 株式会社トレンドキャスケット 代表取締役
16:40 – 16:50
大会総括 日本ビジネスモデル学会 会長 平野 正雄
16:50 – 17:00
閉会挨拶 日本ビジネスモデル学会 代表幹事 西田 治子
登壇者 プロフィール
渡部 俊也 Toshiya WATANABE
東京大学 未来ビジョン研究センター 副センター長
教授
執行役・副学長
工学系研究技術経営戦略学専攻 教授(兼務)
1959年東京都生まれ、1984年に東京工業大学無機材料工学専攻修士課程を修了。その後、民間企業を経て、1994年に同大学無機材料工学専攻博士課程修了(工学博士)。1998年東京大学先端科学技術研究センター客員教授、2001年からは同センター教授。現在は、東京大学執行役・副学長、未来ビジョン研究センター副センター長、産学協創推進本部本部長、工学系研究科技術経営戦略学専攻教授(兼)、一般社団法人日本知財学会理事(会長)などを務める。知的財産政策とマネジメントに関する実証分析やケーススタディーなどを通じて、知的財産政策、イノベーション政策や技術経営の分野で研究論文等多数(https://researchmap.jp/toshiyaWを参照)。政府の知的財産戦略本部構想委員会座長、経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議座長などを兼務。
渋谷 直正 Naomasa SHIBUYA
東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 戦略・プラットフォーム部門 データマーケティングユニット担当部長
2002年に日本航空に入社。JALオウンドサイトのログ解析や顧客情報分析、航空券などのレコメンド施策の立案・企画・実施を担当。2014年、日経情報ストラテジー誌による「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。2019年にデジタルガレージ転職、同社グループでのデータ活用を統括・推進する執行役員CDO に就任。2021年より現職。Suicaデータなどのマーケティング活用や社内分析人材育成に取り組む。ビジネスアナリティクスや実務に役立つ分析手法に詳しく、データを使ったマーケティングを得意とする。総務省統計局講座や大学での講演・記事掲載など多数。
永田 ゆかり Yukari NAGATA
データビズラボ株式会社 代表取締役
内閣府 日本学術会議 総合工学委員会 社会に資する可視化の小委員会 委員
早稲田大学商学部 招聘講師
早稲田大学トランスナショナルHRM研究所 招聘研究員
認定スクラムマスター
『データ視覚化のデザイン』『データ分析のリアル まるごとQ&A』著者
株式会社アドベンチャー(東証グロース6030)社外取締役
株式会社エフオン(東証プライム 9514)社外取締役
アクセンチュア、楽天、KPMGなどを経て独立。データ分析&視覚化、データマネジメント/データガバナンス、クラウドデータ分析基盤構築に係るデータコンサルティングを提供。 シンガポール、香港、UKなどでの海外講演、登壇、金融専門誌、メディアや新聞への寄稿多数。
早稲田大学政経学部卒。
西垣 淳子 Atsuko NISHIGAKI
石川県副知事 / CDO
東京都出身。1991年東京大学法学部を卒業後、 通商産業省(現:経済産業省)入省。デューク大学、シカゴ大学にてLL.M.を取得。経済産業省では、競争政策、知財戦略、製造業のデジタル化・IoT化、ブランディング戦略、デザイン政策、中小企業政策等を担当。2022年7月より石川県副知事、同年10月より石川県のCDOとして、県と19市町一体となったデジタル活用の推進を担当。
北村 慎也 Shinya KITAMURA
株式会社QUICK ナレッジコンテンツ本部シニアマネジャー
リアルタイム社会経済診断システム「QUICK Data Cast」の開発、自治体DX支援などを担当。地域経済分析システム(RESAS)及びV-RESASの立ち上げ事業など、ビッグデータプロジェクトを推進。2015年「ビッグデータビジュアライザー地域経済ビッグデータビジュアライゼーションのプロトタイピングシステム」グッドデザイン金賞。
中小企業政策審議会臨時委員(金融小委員会)、 中小企業の成長経営の実現に向けた研究会委員 他
平野 正雄 Masao Hirano
日本ビジネスモデル学会 会長
早稲田大学 大学院経営管理研究科 ( ビジネススクール ) 教授
1987 年から 20 年間、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営コンサルティングに従事。その後、プライベート・エクイティー大手のカーライルにおいて日本企業のマネージメントバイアウト ( MBO ) 投資に参画。2012 年から現職。現在、複数社の社外役員および企業アドバイザーを兼任中。
西田 治子 Haruko NISHIDA
日本ビジネスモデル学会 代表幹事
オフィス・フロネシス 代表
一般社団法人Women Help Women 代表理事
1981年 東京大学卒業後、三井情報開発株式会社総合研究所でシンクタンク研究員として、産業・社会の情報化政策関連の調査研究に従事。ハーバード大学ケネディスクールに留学後、1992年マッキンゼーに入社。コンサルタントを経て、北アジア地域のリサーチ・マネージャーとして勤務の傍ら、知の創出・イノベーションを可能とする組織作りをテーマに、講演・執筆等も行う。
2011年より、オフィス・フロネシス代表として、リサーチ・コンサルティングサービスを手掛ける傍ら、ソーシャル・イノベーション推進を目的とする非営利活動に従事。2015年、東北被災地女性就業支援等を手掛ける一般社団法人Women Help Womenを創設、代表理事に就任。以後、一貫して女性の自立支援やソーシャル・ビジネスの育成に取り組んでいる。2019年、廃材を価値あるものに変え、持続可能な社会作りに貢献する“Creative Reuse”関連の社会企業RINNEを共同創設、取締役就任。
2012年より、パブリックリソース財団理事。2016年より、日本ビジネスモデル学会代表幹事。2020年より、日精樹脂工業株式会社社外監査役、2023年より社外取締役。2022年より、プラチナ構想ネットワーク理事、知識創造プリンシプルコンソーシアム監事。
土屋 繼 K TSUCHIYA
日本ビジネスモデル学会 プリンシパル
株式会社黒鳥社 代表取締役
明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科 非常勤講師
名古屋商科大学ビジネススクール 非常勤講師
名古屋商科大学経営学部 非常勤講師
東京国際工科専門職大学情報工学科 非常勤講師
1971 年東京都生まれ。桐朋高校、慶應義塾大学経済学部を経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科 ( MBA ) 修了後、コンサルティングファーム A.T.Kearney International ( 現 AT カーニー ) 入社。1999 年よりベンチャー業界に従事。2 度の IPO 、サイボウズ株式会社子会社代表を経て、2011 年よりインテリアデザイン・内装業界に転身し、総合内装会社の代表取締役に就任。2014 年に博報堂の傘下に入り、2016 年 6 月に退任。2016 年後半より再びスタートアップ界隈に復活し、黒鳥社・承継の 2 社代表を始め計 10 社の役員を務める傍ら MBA 教育にも関わる。2021 年からは大阪に本社を構える中小企業の事業再生にも社長執行役として従事している。
浜本 亜実 Ami Hamamoto
日本ビジネスモデル学会 プリンシパル
株式会社 Humanext 代表取締役
シャネル株式会社を経て、森ビル株式会社にて、Roppongi Hills のタウンマネジメント事業に参画。2005 年より現職にて人材開発、サービスデザイン事業に従事。現在、組織のボードメンバーを務める傍ら、研究も継続し、実践と理論の融合を目指している。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了 / 同大学院後期博士課程在籍中 (研究分野: Innovation Management, Leadership)